ピラーバーにはピラーバーパッド by カワイ製作所(KAWAI WORKS)

起業40周年を超えるカワイ製作所のロングセラーアイテム、ピラーバー。30年以上販売を続けておられます。

http://www.kawaiworks.com/

「EFシビックが現行販売されている時に開発した記憶があるなあ。当時はピラーバーという商品は無く、競技車両はロールケージが補強をかねていた時代。一部のヒトが、当時、ピラーに適当に鉄の棒を溶接していたことがヒントになった記憶があるな」

ナルホド!

競技が盛んだった時代、景気も良く、普段乗りと競技車両を別にしているヒトが大半。ロールバーは当時バカ売れしていましたよね。

競技で装着されているプロパーツを、ストリートでも装着したい、というのが人情。けれど一般道、通勤車両にロールケージはあまりにも不便。ピラーバーの人気の裏にはそういう背景があるんでしょう。

カワイ製作所が凄いのは、ピラーバーに専用ピラーバーパッドを用意していること。

長さ1100mmが¥2100。

長さ1500mmが¥2800。

ロールケージには安全対策として、必ずロールバーパッドが巻かれています。

ピラーバーはロールゲージほど場所を占有していないのですが、それでも安全面に配慮し、パッドを準備備しているのは、歴史あるメーカーならでは。少なくとも、現在発売されている同等品にはあまり用意されていないアイテム。

こんな感じでパイプに被せておき…

カット。ハサミで十分加工出来ます。

パッド装着の目的は安全面向上ですが、それ以外にも視覚的な効果があります。

 

補強パーツの王道ストラットタワーバーなどは目に見えないところに装着されていますが、ピラーバーだけはちらりと見えます。これって、クルマ好きにはたまらない。そして、このパッドを巻くと一回り太く見えるので、視覚効果な効果も高まります!

また、ファミリーユースのミニバンに、ピカピカのステンレスバーはミスマッチな場合も。目立ち過ぎると、奥さんから

「あんた!何なのこの邪魔な物体は!無駄遣いして!!」

となる可能性も(苦笑)。

パッドを装着すると、純正の内装の雰囲気に馴染みます。

カワイ製作所では、ピラーバーは2種類設定があります。オーソドックスな真っ直ぐなスタンダードタイプ。スポーツカーに人気。

もう一つはスクエアタイプ。できる限り室内形状に沿わせ、室内空間を極力維持します。自己主張力は落ちますが、利便性が高くなります。

最近はどの車種が人気ですか?

「アルファードやなあ」

えっツ!!!???

スポーツカーじゃないんですか?現行車両だったらスイフトとかアルトワークスとかFT86とか…

「圧倒的にミニバン。それに次ぐのが、ノア、ヴォクシー、N-VAN、N-BOX、ハイゼット、エブリあたりやな」

なぜですか?

「ミニバンは室内空間を優先して箱型。剛性がさがりやすい。その上、リアのゲートの開口部が大きすぎるので、さらに剛性不足に陥りやすい」

「お客さんの相談を聞いていると、『特定の段差でミシっていう音がするんです』って話が多い。装着したら『音が止まりました』ってフィードバックを結構もらう。それと、『コーナリングが良くなった』という声もあるよね」

ナルホド。

「そういう部分を気にするユーザーが年々増えている。若い頃、一度はスポーツカーにのったり、競技に出たりして、車の挙動やボディ剛性の意味を理解している人たちが、家族ができたといった事情でミニバンに乗り換え、というケースが増えているのかもね。」

そうか~。

「いいことだと思う。クルマの走行性能を上げておくという意識は、最終的には安全性にも繋がるからね。安いからといって粗悪なタイヤをつけて事故をに繋がったという話も聞くよね。クルマの構造にしっかりと理解できるヒトが増えれば、そういうことは減るからね」」

40年間、という長い歳月を、シートレール、補強パーツの専門メーカーとして取り組んできた会社は日本にはそうありません。特定の製品に特化してきたカワイ製作所だから気付く事、できる事、ということがあるんですねえ。

カワイ製作所、キノクニエンタープライズ、シルクロードは互いになが~いご縁があり、40周年記念対談をさせていただきました。

http://silkroad-jp.com/silkroad/40th-anniversary-talk

司会をさせていただき、最後に、「50周年時もよろしくお願いします」といったら、3人の社長さまに、

「もう引退しとるヮ!」

と叱られたのですが、冗談抜きで、みなさんあと5年はゆうに現役でしょう。

アフターパーツ創世記の世代というのは、貴重な経験、意見、知識、繋がりを持っておられます。

世代交代って言う言葉がありますが、なんでも旧いものを否定するような風潮は好きではありません。事実、当社は新商品をたくさん生み出していますが、シルクロードの創世記メンバーのアイデアや意見、技術なしにはほとんどのものは生み出せなかったでしょう。

水島さん BALANCE AUTO 続き

 

年齢なんか関係無い。限界を作るのも、超えるのも、自分自身。

The SKY’S the limit.

という言葉をいつも心の中で唱えています。一昨年のちょうど夏、他界されたバランスオート水島さんも愛用していた言葉。

100年続く会社を目指しますョ!シルクロード!!あと、たった55年だよ。